【特別区】論文対策!予想テーマと傾向を伝授!(2025年度受験者向け)

論文対策

特別区の配点は公開されていないものの、多くの予備校で論文試験の配点は高いと言われており、論文試験で高得点を取ることは非常に重要なポイントとなります。

しかし、特別区の論文では、特別区の現状や取り組むべき課題について幅広い知識が求められることから、高得点を取るのは簡単ではないため、データを踏まえて効率的な勉強法を選ぶことが大切です。

そこで今回は、約20年分の過去問の傾向から、特別区Ⅰ類における課題式論文の予想テーマと対策方法について徹底解説します!

論文対策の注意点

論文試験の目的は、特別区職員として必要な文章能力や行政への理解を評価することにあります。

まずは、高い評価を受けるための基本的な注意点について理解しておきましょう。

誤字脱字のない丁寧な文章

文章中の誤字脱字は注意力の欠如を示すことになるため、評価を下げる要因になります。
また、雑な文章は読み手の関心を失わせる可能性もあるため、丁寧に書くことは意外と重要度が高いのです。

テーマに沿った内容を的確に書けるようになるには時間がかかりますが、誤字脱字や文章の丁寧さは今日から修正できます。
必ず「論文の先には他者(採点者)がいる」ことを理解し、意識して書くようにしましょう。

テーマの正確な理解

特別区の論文では、特定のテーマや課題に沿った問題が出題されます。
つまり、それらのテーマや課題について正確に理解ができていなければ、解釈を間違えたまま書き進めてしまうことになり大幅な減点となるでしょう。

問題文の本質を把握し、それに応じた内容を展開することがとても重要になります。

テーマから逸脱していないこと

論文においては、全体を通して与えられたテーマに沿っている内容であるかは重要なポイントです。
問われていることからズレたことを書いていると、当然ですが評価は下がってしまいます。

必ず問題文をよく読み、何が問われているのかを確認してから書き始めるようにしてください。

また、最初の方は良くても書いていくうちにだんだんテーマからズレてきてしまうこともあるので、常にテーマや課題に焦点を当てながら書くことを意識する必要があります。

説得力のある意見の提示

特別区の論文では、自分の意見を明確にし、それを支える具体的な根拠等を示さなければなりません。
ただ意見を述べるだけでは説得力がないので、その意見がなぜ妥当なのかについても説明するようにしましょう。

説得力のある意見を述べるには、主観的な意見だけではなく、データや実例などを示しながら構成していくと良いですね。

豊かな語彙と変化に富んだ文章

論文においては、単調な表現を避け、多様な語彙を用いることが望まれます。
これにより、文章にリズムが生まれ、読み手にとっても理解しやすくなるのです。

例えば、「~すべきである。また、~である。そして、~である」のように同じ言い回しや言葉を連続させて書く人がいますが、これは好ましくありません。

なるべく多様な表現や言葉を使い、読みやすい文章を心がけてください。

論文の傾向分析

論文の出題傾向を理解するためには、過去問の分析が不可欠です。
同じ問題が再び出る可能性は低いですが、過去にどのようなテーマが出題されたかを知ることで、出題傾向を掴みやすくなります。

まずは、過去問をじっくりと分析し、出題されるテーマの傾向を理解しましょう。

過去の出題テーマ

論文における過去の出題テーマについては、下記の記事からご確認いただけます。

これらの過去問から分かるポイントについて、3つ解説します。

①出題テーマの変遷を見る

特別区の論文では多様なテーマが出題されていますが、特別区の行政運営、社会問題、技術の進展、環境保護、地域コミュニティの活性化など、特別区(都市部)固有の課題や行政の課題が出題されやすい傾向にあることが分かります。

また年代を追っていくと、特別区が直面してきた課題の変遷が見えてきます。
例えば、経済や社会のグローバル化、デジタル化の進展、環境問題への意識の高まりなど、時代の変化とともに、特別区の課題や施策も複雑・多様化していますね。

論文を作成する上では、こうした変化を捉え、それに合わせた内容にしていくことが重要なポイントとなります。

②類似テーマの違いを理解する

同じように見えるテーマでも、出題される年度によって異なる側面が強調されることがあります。

例えば、2022年度と2011年度のテーマを見てみましょう。

2022(令和4)年度

特別区では、人口の流動化、価値観やライフスタイルの多様化によって地域コミュニティのあり方に変化が生じています。また、外国人の増加も見込まれる中、様々な人が地域社会で生活する上で、地域コミュニティの役割はますます重要となっています。こうした中、行政には、年齢や国籍を問わず、多様な人々が地域コミュニティの活動に参加できるような仕組みづくりや、既存の活動を更に推進するための取組が求められています。このような状況を踏まえ、地域コミュニティの活性化について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

引用:【特別区Ⅰ類】論文過去問一覧(2002年度~2023年度)

2011(平成23)年度

地域コミュニティは、地域住民が助け合って生活を営む基盤であり、暮らしやすい住環境を保つために重要な役割を果たしています。しかし、現代の社会では、地縁的なつながりが希薄化し、地域コミュニティが衰退する傾向が見られます。このような状況がなぜ生じているのか、主な要因を説明した上で、地域コミュニティの活性化について、あなたの考えを論じなさい。

引用:【特別区Ⅰ類】論文過去問一覧(2002年度~2023年度)

どちらも「地域コミュニティの活性化」がテーマとして出題されていますが、2022年度には「外国人の増加」「年齢や国籍を問わず」という文章に変化しています。
近年は区内の外国人住民が増加していることから、このような変化が加えられているんですね。

このように、似たテーマでも出題の文脈を正確に把握し、時代の変化に応じた回答をすることが求められます。

以上の分析により、特別区の論文においては、単に過去のテーマを覚えるだけでなく、それらが現代の特別区が直面する課題とどのように関連しているかを理解することが重要なのです。

③問題文の特徴を理解する

特別区の問題文にはある特徴があります。

例えば、2023年度のテーマを見てみましょう。

2023(令和5)年度

①スマートフォン等の情報通信機器の普及に伴い、区民生活のデジタル化が進む中で、行政の情報発信のあり方にも変化が求められています。特別区においても、デジタル・デバイドの解消を推進する一方で、今後の社会の担い手となる、10代・20代を中心とした若年層について、その情報収集手段や価値観、生活環境を理解した上で情報発信を行う必要があります。また、行政活動である以上、効果検証や継続性の視点も重要です。このような状況を踏まえ、若年層に伝わりやすい行政情報の発信について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

②我が国では、少子化を背景とした人口の減少傾向や、高齢化の更なる進展等による経済社会への影響が懸念されている中で、社会経済活動の維持に向けた新たな人材の確保という課題が生じています。こうした課題に対して、特別区では少子化対策等の長期的な取組に加え、当面の生産年齢人口の減少に伴う地域活動の担い手不足の解消等の対策が早急に求められています。このような状況を踏まえ、人口減少下における人材活用について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

引用:【特別区Ⅰ類】論文過去問一覧(2002年度~2023年度)

これらを見てみると、どちらも最後に「特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。」という一文が必ず含まれていますね。

この一文は2014年度から現在まで10年続いているので、そろそろ変わる時期かもしれませんが、どのように変化するかは誰にも分からないので気にしないで良いでしょう。

ここでは「特別区の職員として取り組むべきこと」を問われているので、一職員ではできないような取組を書いてしまうのは減点対象です。
また、莫大な予算がかかるものや、条例の改正など大掛かりなものも相応しくないので注意しましょう。

出題テーマの背景

論文で適切な回答をするためには、テーマの背景を正しく理解しなければなりません。

例えば児童虐待問題を例に、特別区の抱える課題と背景について見てみましょう。

課題背景
多様なニーズへの対応・多様な家庭環境を持つ児童が多い
・児童虐待の件数が年々増加している
・財源が限られている
・専門の児童福祉職員や心理カウンセラーなどの人材が不足している
早期発見の困難さ・地域コミュニティの希薄化により地域で発見しにくい
・教育機関、警察、医療機関などとの連携が十分でない
・プライバシーへの配慮が求められる一方で、必要な介入を行うためのバランスを取る必要がある

これらの内容は一部ですが、例えば、「多様な家庭環境を持つ児童が多い」や「地域コミュニティの希薄化により地域で発見しにくい」というのは、都会ならではの事情と言えます。
こうした背景を正確に理解していないと、問題文の意図から外れた回答をしやすくなるので注意しましょう。

特別区の背景や課題を知るためには、日頃から自分で積極的に情報収集し、少しずつ知識を付けていくしかありません。
また、偏った情報にならないよう、様々な媒体を活用して調べていくことをオススメします。

以下に主要な情報源を挙げるので、参考にしてみてください。

なお、各区ごとの最新の取組・政策は下記の記事でまとめているので、こちらもチェックしておきましょう。

課題や背景を知るための媒体

各区の公式HP・SNS

各区の公式HPには区の政策や計画が掲載されています。
現在、各区が抱えている課題や取組を理解するのに役立つので、一度は見ておくと良いでしょう。

特に「総合計画」と呼ばれる計画では、区の施策などについて一覧でまとめられている場合が多いので、最初に目を通してみることをオススメします。
そこから、さらに子育て支援や高齢者支援などの細かい分類ごとに計画を見ていくと、より理解が深まりやすくなります。

HPには年次報告書や統計資料など様々な資料も格納されているので、興味のあるものがあれば積極的に覗いてみてください。

また、各区から情報収集するときには、HP以外にSNSの活用もオススメです。
各区のXやインスタグラムなどのSNSをフォローし、どんなことを発信しているのか定期的にチェックしてみてください。

特に、SNSの場合は住民に向けた情報やリアルタイムの更新情報が多いので、HPでは掲載されにくい新しい情報を得やすいですよ。

特別区長会関連の公式HP

特別区長会関連でオススメなのは、特別区長会のHPと、特別区長会調査研究機構のHPです。

特別区長会は、各区同士の連携を深め、円滑な区政運営をするために23区の区長で構成された組織です。
「特別区全国連携プロジェクト」などを取りまとめているのがこの組織ですね。

ふるさと納税に対する特別区の見解など参考になる部分も多いので、特別区全体の課題をチェックするのに良いと思います。

また、特別区長会調査研究機構は、大学や研究機関などと協力して調査研究を行っている組織で、数人の区長や教授などで構成されています。

各研究テーマに沿って報告書を作成しており、調査研究報告会のアーカイブ動画がYouTubeで配信されているので、興味のある人は見てみましょう。

官公庁の公式HP

官公庁のHPには、白書や会議報告書などの資料が格納されています。
こうした資料は、特別区というよりは、日本全体が直面している問題や成果について知るための情報源ですが、日本の課題≒東京(特別区)の課題とも言えるので、官公庁の資料も論文対策には重要です。

例えば物価動向についてチェックしたければ、内閣府の「経済財政白書」で直近のマクロ経済の動向や課題について確認することができます。
興味のある分野や日本が抱えている問題について、概要版でも良いので見ておくと勉強になるでしょう。

ニュース・新聞

やはり、タイムリーな情報源はニュース・新聞です。
テレビ、新聞、どれでも良いですが、基本的にメディアで報じられているものは定期的にチェックしておくようにしましょう。
最新の取組や問題について報道されていることもあり、面接対策にもなります。

また、新聞の場合は大手の新聞社だけではなく、都政新報や東京新聞などの地元密着型の新聞社も見てみると良いですね。
全国紙では掲載されていない話題もあるので、東京都内の現状を把握するのに役立ちます。

予想テーマ10選

以上の媒体等から情報収集し、予想テーマを10個に絞りました。

それ以外の予想テーマについては、下記の模範解答集にまとめています。
35テーマを網羅した特別区専用の模範解答集となっているので、興味のある人は見てみてください。

予想テーマ10個は下記のとおりです。

予想テーマポイント
少子高齢化【人口構造の変化への対応】出産・育児支援策の充実、高齢者の社会参加促進、高齢者向けの健康管理サービスの提供、世代間交流の促進など
ワークライフバランス【従業員の仕事と私生活のバランスを保つための施策】柔軟な勤務体系の導入、テレワークの推進、労働時間の適正管理、ストレス軽減のための職場環境改善など
教育・学校【教育分野における課題】教育機関の質の向上、教育格差の解消、特別支援教育の充実など
児童虐待【児童の安全を守るための施策】虐待の早期発見と予防のための教育プログラム、児童相談所の機能強化、被害児童のためのサポート体制の整備、虐待防止キャンペーンの実施など
地域コミュニティ【地域の絆を強化する取組】地域住民の交流促進、地域イベントの開催、地域固有の文化や伝統の保存、地域住民の参加と協力を促すコミュニティセンターの設置など
犯罪防止治安の維持、犯罪の予防、都市部特有の問題への対応
外国人住民【多様な文化背景を持つ住民への対応】多文化共生の促進、言語サポートサービスの提供、国際交流イベントの開催、外国人住民のための行政サービスの充実など
環境問題【持続可能な環境への対応】廃棄物の削減、リサイクルの促進、公共交通の利用促進、緑化プロジェクト、再生可能エネルギーの導入など
デジタル化【デジタル化時代への対応】公共サービスのオンライン化、デジタルスキル教育の推進、サイバーセキュリティの強化、デジタルインフラの整備など
観光振興【地域経済の活性化を目指す施策】観光資源の開発と保護、地域特有の観光プロモーション、観光客向けのインフラ整備、地元産業との連携による観光商品の開発など

とはいえ、予想テーマだけに山を張っていると外れたときに困るので、これらのテーマ以外にも幅広く対策は進めておく必要があります。

論文の書き方を身に付け、普段から行政の知識や課題を吸収していれば、試験本番で初めて見るテーマが出題されたとしても平均以上は書けるものです。
予想テーマ対策に時間をかけすぎず、様々な媒体で情報収集をしながら、何度も書く練習を心がけてください。

特別区の論文対策方法

ここからは、特別区受験生に向けたオススメの論文対策方法についてお伝えします。
以下の4つの手順でやってみてください。

①模範解答を覚える

模範解答を覚えることは、論文対策の第一歩です。
覚えるのはとても大変ですが、最終的には20テーマくらいを目指し、毎日少しずつ覚えていくようにすると良いですね。

ただ漠然と覚えようとするのではなく、特に展開の仕方や結論の導き方に注目し、文章の構造を理解するようにしましょう。
全体の流れを把握することで、段落ごとにどのような内容を書いていけば良いのかが分かるようになってきます。

なお、特別区の論文予想テーマについては下記で提供しているので、興味のある人はチェックしてみてください。

また、模範解答を覚えるときには、言葉の使い方や表現についても注意を払っておきましょう。
論文には論文に相応しい言葉遣いや表現方法があるので、何度も読んで正しい文章を覚えていってください。

②模範解答を書く

模範解答を覚えたら、実際に原稿用紙(横書き)に書いてみましょう。
文字に書き起こすと、意外と覚えられていなかったり、文章の構成がうまくなかったりすることに気づくと思います。
本番も原稿用紙に書くことを考えると、読むだけでは不十分であると言わざるを得ません。

また、論文では細かいルールやフォーマットの遵守も重要な要素です。
実際に書いてみると、減点対象となり得るものが散見される場合が多いので、特に下記のものは意識しておくと良いでしょう。

構成・論文の構成は序論→本論→結論の基本的な流れとする
・各段落は明確に区切り、論点ごとに整理して記述する
字数・指定された字数より少なすぎたり多すぎたりしない
・指定字数の8割(1200字)以上を目指す
誤字脱字・二重表現・誤字脱字はできる限りなくす
・二重表現(例:まず最初に→最初に)は使わない
専門用語・専門用語は適切に使用し、必要に応じて定義や説明を加える
・専門用語の乱用は避け、平易な表現を心がける
平仮名・漢字・漢字を多く使えば良いというわけではないため、きちんと使い分ける(例:出来る→できる、して見る→してみる、有る→ある)
校正・書き終えた後は必ず校正する
・論理の飛躍や矛盾がないかを再確認する

例えば、誤字脱字によりたったの数点減点されたとしても、受験生が多い分、合否に大きく影響する可能性は大いにあります。
事前に防げるミスはしないよう、書く練習をしながら注意してください。

③時間を計って書く

論文を書くことに慣れてきたら、時間を計って書いてみましょう。

「問題文を読んで論文の構成を考える→序論・本論・結論を書く→見直しする」の一通りの流れを80分で終わらせるのは簡単ではありません。
ただ書く練習をするだけではなく、時間配分の感覚を身に付けながら書く練習はとても大切なのです。

練習でうまくできていても、受験生の中には本番でとても緊張してしまい、手が震えていつもより書くスピードが落ちてしまったという人もいます。
試験のプレッシャーに少しでも慣れておくためにも、必ず時間を計って書く練習は取り入れてくださいね。

④添削してもらう

完成した論文は必ず添削をしてもらうようにしましょう。
その論文が良い論文なのか悪い論文なのか、自分で判断をつけることはできないからです。
自分では「良い出来だ」と思っていても、プロから見ると減点対象ということは本当によくあります。

なるべく予備校の先生に添削してもらい、経験が豊富な人からの客観的な評価を得るようにしましょう。

ちなみに、アドバイザー等の中には「予備校での講義はムダ」「模範解答さえあればいい」と極端な主張をする人もいますが、これは大きな間違いです。
論理的な思考や文章力、幅広い知識や論文の基本的な作法などを講義を通じて学ぶことはとても価値のあることであり、模範解答の読み込みだけで練習をしてきた人は太刀打ちできません。

ただ、受験生の中には「対策を始めたのが遅いので短期間で何とかしたい」「通っている予備校が特別区に絞った対策をしていない」という人もいるでしょう。
その人たちにとっては、特別区の模範解答をとりあえず読み込んで、何とか戦えるレベルにまで持っていくのは合理的だと言えます。

しかし、それは決して予備校が不要であることを意味しません。
予備校を使えるなら使った方がいいのは事実なので、予備校不要論者の意見を鵜呑みにしないよう注意してくださいね。

また、インターネット上で添削について検索すると「コ○ナラ」等で安価にサービスを提供しているところもありますが、実績や素性の分からない個人がやっているようなところは避けた方が良いでしょう。

特別区の論文模範解答

さて、ここまで模範解答を使った対策方法をオススメしてきましたが、肝心の模範解答が手に入らなければ対策を進めることができません。

最後に、特別区Ⅰ類専用の模範解答集について紹介したいと思います。

上記の模範解答集は、予想テーマや頻出テーマを網羅しており、特別区Ⅰ類採用に完全特化したものとなります。
35ものテーマを掲載しているので、まずはこれを読み込み、先述した対策方法を試してみてください。
経験者採用や氷河期採用には対応していませんが、Ⅰ類採用での上位合格を目指すのなら最早必携だと言えるでしょう。

その他の候補としては、寺本康之さんの『小論文バイブル』などが挙げられます。
ただし、特別区に固有の事情を踏まえた内容とは言えないため、これのみで対策するのは心もとないかもしれません。
第1志望が国家公務員や市役所・県庁で、併願先が特別区であるという場合には、参考にするのはアリだと思います。

模範解答集を使わないという選択肢もあるかもしれませんが、短期間で論文対策を行いたい受験生にとっては、その他の対策に時間を使えるようになりとても有効な対策法だと思います。

特別区の1次試験は論文の配点が高いと言われていますから、模範解答集を使って確実な合格を目指すことをオススメします。

あなたが最終合格を獲得し、特別区職員として働けることを心から祈っています。
どうか最後まで頑張ってくださいね。