品川区の基本構想・区の課題・求める人材・面接カードの内容等についてまとめました。
特ゼミ厳選の関連ニュースは随時更新していきます。
区面接までに必ず確認しておきましょう!
(区ホームページ、特別区職員ハンドブック、合格者からの情報等を元に最新情報を掲載しています。)
基本情報
基本として覚えておくべき情報を掲載しています。
「全部覚えられない…」という人は、大まかな数値や順位だけでも覚えておきましょう。
順位は、23区中の順位を示しています。
各データの算出方法等については、表下の※をご確認ください。
●面積 | 22.84k㎡ | 10位 |
●世帯数 ※1 | 236,073世帯 | 10位 |
●人口 ※1 | 410,260人 | 10位 |
・うち高齢人口 ※1 | 80,850人 | 11位 |
・高齢人口率 ※1 | 19.7% | 16位 |
・うち外国人人口 ※1 | 15,961人 | 17位 |
・外国人人口率 ※1 | 3.9% | 19位 |
・昼間人口 ※2 | 623,482人 | 9位 |
・夜間人口 ※2 | 422,488人 | 10位 |
・昼夜間人口比率(倍率) ※3 | 1.48倍 | 8位 |
●予算 ※4 | 2,807億円 | 10位 |
●職員数 | 約2,730人 | 11位 |
※1 令和6年4月1日時点の数値です。
※2 令和2年(最新)の国勢調査の調査結果より引用しています。
※3 特別区協議会の算出方法に基づいて計算し、小数点第三位を四捨五入しています。
※4 令和6年度の当初予算です。一般会計と特別会計をすべて含めた全会計です。億より下の位は切り捨てています。
基本構想
1.暮らしが息づく国際都市、品川区をつくる
品川区は、古くから都心に隣接した工業のまちとして、また、これと密接に関連した近隣型商業のまちとして発展してきました。
さらに住宅地としても、その高い利便性ゆえに、多くの人の住まうところとなりました。
近年では、羽田空港の国際化や新幹線の品川駅開業のほかにも、臨海高速鉄道の開通、目黒線と南北線・三田線の相互乗り入れ、武蔵小山駅への急行停車、品川・大崎地区を中心とする住宅とオフィスの建設が行われ、いまや品川区は東京の表玄関であると同時に、東京の繁栄を担う人びとが活躍する都市へと発展しました。
その一方、まちの随所でいまなお下町の風情が見られるように、生活者の都市として34万人を超える区民それぞれの暮らしが息づいています。
そして、昼間人口は50万人に達し、様々な人びとが働き、学び、憩うまちでもあります。
こうした人びとの日々の営みによって、今日の国際都市東京の繁栄がもたらされてきました。
しかも、品川区の昼夜間人口は、当分の間増加することが予測されており、東京における品川区の地位は、今後さらに重みを増すものと思われます。
これからの品川区は生活都市と国際都市の両面をもつ個性的な都市となる力を備えており、区はその力を十分に発揮させることで、暮らしやすさと繁栄のための政策を推進します。
2.伝統と文化を育み活かす品川区をつくる
伝統と文化は、いつの時代も人の心に安らぎと潤い、希望と勇気を与えてきました。
そして、まちにはにぎわいと繁栄をもたらしてきました。
私たちがこうした伝統と文化を享受できるのは、それを先人が大切に受け継ぎ、日々の生活の中で育んできた歴史の蓄積があったからにほかなりません。
特に、品川区は古い歴史をもつまちであり、「荏原」の地名は万葉集の中に見ることができます。
「大井」も延喜式に見られる由緒ある地名です。
江戸の昔から受け継がれてきた伝統的なお祭りがいまも生活の中に生き、大勢の人でにぎわっています。
また、古来交易の拠点として栄え、「江戸切子」などの伝統工芸もいまに活かされています。
大森貝塚は、日本考古学発祥の地として、その名を全国に知られています。
一方、新しい伝統と文化の息吹も伝わってきます。
商店街通りや駅前では新しい趣向を凝らしたイベントが盛大に開催されています。
また、高齢の方などによる安全を重視した新しいスタイルのスポーツの大会が開催され、スポーツ文化の新たな始まりを実感させてくれます。
若い人たちの文化活動も盛んになってきました。
私たちのまちには全国に誇れるものが多くありますが、もっとも誇るべきは、今日の品川区に世代を継いで伝統と文化を伝えた先人の努力ではないでしょうか。
そして、それをさらに発展させる創意と次代を担う子どもたちへの教育ではないでしょうか。
品川区は、由緒ある伝統と文化を育む活動を支援するとともに、さらに発展させるための環境を整備し、新しい文化とともに次の世代に引き継いでいきたいと考えています。
3.区民と区との協働で、「私たちのまち」品川区をつくる
まちが「私たちのまち」であるためには、そこに住み、働き、学び、憩う人びとの自発的で自主的な連携・協力が欠かせません。
地震の際の初期救助活動などのような緊急時の対応はもとより、きめ細やかな地域福祉の展開などのような日常生活に直結する分野においても、人びとのきずなは、なくてはならないものです。
しかし現実には、多くの都市部ではコミュニティの衰退や崩壊が指摘されています。
品川区でも、一部ではそのような現象が見られるようになってきましたが、多くの品川区民は、自発的で自主的な活動を力強く展開しています。
代表的な例として、地域に根ざした町会・自治会の幅広い日常活動が挙げられます。
また近年は、企業やNPOによる地域を越えた社会貢献活動も広く行われるようになってきました。
さらに、大小様々なボランティア活動が区内全域で展開され、区の世論調査では、多くの区民がボランティア活動に参加したいとしています。
品川区が「私たちのまち」であるためには、こうした品川区の財産ともいうべき自発的で自主的な活動を活かして、区民と区との協働によるまちづくりを進め、さらに品川で働く人たちや学生なども迎えて、その輪を広げることが大切です。
このような観点から、社会参加意識の継続的な発展をめざして、協働による「私たちのまち」品川区をつくります。
※品川区HPより引用
主要課題
昭和22(1947)年に品川区と荏原区が合併し「品川区」となり、平成29(2017)年3月で区制70周年を迎えました。
そうした今、品川区を取り巻く環境は、オリンピック・パラリンピック開催、リニア中央新幹線開通など、大きく変化しており、これらの状況を絶好の機会ととらえ、未来に向けたチャレンジの施策に積極果敢に取り組んでいます。
※特別区職員ハンドブックより引用
将来展望
品川区基本構想と長期基本計画
平成20(2008)年に策定した品川区基本構想に掲げる区の将来像「輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ」を実現するため、平成21(2009)年に品川区長期基本計画を策定し、実効性のある取り組みを進めてきました。
令和2(2020)年には品川区のさらなる発展・飛躍に向けた歩みを確かなものとするため、新たな長期基本計画を策定しました。
新しい長期基本計画では、今後大きく変化していくであろう将来の動向を踏まえた4つの視点を取り入れるとともに、取り組むべき施策を分かりやすく示すため、3つの政策分野で構成する計画体系としました。
未来につなぐ4つの視点
①超長寿社会に対応する視点
②多文化・多様な生き方を尊重する視点
③強靭で魅力あるまちを未来につなぐ視点
④先端技術を活用して課題解決と発展を図る視点
「地域」「人」「安全」の3つの政策分野
①地域 にぎわい 活力
誰もがつながる魅力ある地域社会の実現、学びとスポーツの楽しさが拡がる環境づくり、伝統・文化を継承し親しむ環境づくり、地域の活力を高める産業の振興、まちの魅力を活かした都市型観光の推進、魅力的で良好な都市景観の形成、水と親しむみどり豊かなまちづくり
②人 すこやか 共生
地域における共生社会の実現、生涯を通じた健康づくりの推進、子どもの笑顔があふれるまちの実現、未来を切り拓く学校教育の推進、青少年の成長と自立の支援、高齢者が安心して暮らせる環境づくり、障害のある人がいきいきと暮らせる環境づくり、平和で人権が尊重され多様性を認め合う社会の実現
③安全 あんしん 持続
区民を災害から守る対策の推進、地球環境にやさしいまちづくり、安全と安心を体感できる地域社会の実現、区民と進める交通安全のまちの実現、地域特性を活かした計画的なまちづくり、快適な交通環境の整備
※特別区職員ハンドブックより引用
求める人材
・求める人材(採用時)
若い感性を持ち、失敗を恐れず積極的にチャレンジする熱意を持った職員
・求める職員像
「輝く笑顔 住み続けたいまち しながわ」をめざして、感性豊かな創造力で新しい価値を創造して未来志向で積極果敢に挑戦し、区民一人ひとりに寄り添い傾聴し、高い倫理感を持って自ら考え自ら行動できる職員
※品川区HPより引用
面接カード内容
・性別
・年齢
・住所
・あなたが品川区の職員を目指した理由を書いてください。
・あなた自身の能力(性格)のうち、仕事で最も活かせるものを、その理由も含めて一つ書いてください。
・これまでの経験の中で、最も力を注いだ取組内容を具体的に書いてください。
・前歴(アルバイト歴含む)がある場合は直近のものから順に記入してください。
・品川区での勤務経験(非常勤職員、臨時職員、任期付職員含む)がある場合は直近のものから順に記入してください。
・就職後の状況について書いてください。
・資格免許(国家資格、検定資格、免許、TOEIC等)があれば記入してください。
・併願状況について書いてください。
最頻出質問と模範解答集
品川区の区面接は、最終合格後に提出することになる面接カードの内容に沿う形で質問が行われます。
カードの内容が一人ひとり異なる以上、ベストな解答も人によって異なるはず。
そのため、「万人に当てはまる解答」は存在しません。
しかし、一方で「品川区に内定した人がどんな解答をしたのか知りたい」「参考になるような見本が欲しい…」という受験生も少なくないでしょう。
そんな受験生の声に応えるため、最頻出の質問に絞ったうえで、内定者の解答を模範として示すことにしました。
また、それだけでなく、解答にあたっての「ワンポイントアドバイス」を全ての質問について掲載。
これを参考にすることで、あなたの面接力は圧倒的に高まるでしょう。
関連ニュース【随時更新】
特ゼミ厳選の品川区に関するニュース(取組・政策)を随時更新しています。
論文や面接のネタとして使えるものを載せているので、ひと通り目を通しておきましょう。
※一定期間後に掲載元のリンクが切れる場合があるため、早めに内容を確認することをオススメします※
電気自動車を活用した「災害連携協定」
①日産自動車と品川区は、EVの普及促進についての連携協定を結んでいます。
②また、品川区での災害時の停電に対応し、区が指定する避難所に無償で日産リーフなどのEVを貸与します。
③これにより、避難所で継続的な電力供給が可能となり、区民の安全を守る体制を整えています。日産自動車ニュースルームより引用
母子健康手帳を「親子健康手帳」に
①品川区は母子健康手帳の名称を「親子健康手帳」に変更し、育児が母親だけの役割ではないという認識を広めることを目指しています。
②手帳の内容も一部見直し、「小さく生まれた場合の発育曲線」や18歳までの成長・健康記録などのページが増やされました。
③また、カバーデザインには、「しながわ観光大使」のシナモロールが採用され、利用者から好評を得ています。妊娠中のサービスより引用
「釣り船」「屋形船」 などの体験型返礼品
①品川区は、ふるさと納税の返礼品として「屋形船」「釣り船」などの乗船体験を提供しています。
②ふるさと納税による他自治体への財源流出額は年々増加し、2021年度には30億円を突破しています。
③そのため品川区は、同区ならではの体験型返礼品を提供し、観光資源の魅力を通じた発進に努めています。寄付・助成等より引用
子どもたちのアイデア等を活かした公園づくり
①品川区では「障害の有無にかかわらず、みんなが一緒に遊べる公園づくり」を目指し、子どもたちによる「公園づくりワークショップ」を開催しています。
②そこで得られたアイデアを活用して公園改修を行い、ユニバーサルデザインに配慮した遊び場を実現してます。
③「車いすに乗ったまま遊べる砂場」や「医療的ケア児の地域参加支援背もたれ付きブランコ」などの遊具を設置予定です。
ローソンと連携し子ども食堂支援
①品川区はローソンと連携し、子ども食堂の支援を開始しました。
②販売期限を過ぎた「からあげクン」や「Lチキ」などの商品を、区内の子ども食堂に提供。
③実証実験の段階ですが、効果によっては全国的な展開も期待されている。子ども食堂で協働事業を実施より引用
「認知症ミーティングセンター」の運営支援
①認知症患者と家族の間の良好な関係維持に役立つプログラム「認知症ミーティングセンター」の運営支援を品川区は行っています。
②家族との関係性に着目した支援が必要であるとの学術的知見を踏まえ、認知症本人の症状改善やQOL向上、介護者の肯定感向上を目指しています。
③都内自治体では初の試みであり、認知症対策の取組として大きな注目を集めています。PR TIMESより引用
※各区ごとの最新の取組・政策は下記の記事でご覧いただけます。
隣接区との比較は必須
区面接では、品川区以外のことも聞かれます。
特によく聞かれるのが「隣接区との比較」ですね。
地域特性が似通っている隣接区について、「ウチの区とどういうところが似ていると思いますか?」などの質問がよく聞かれます。
それ以外にも、「一番大きな違いはどんなところが挙げられますか?」など、しっかりと各区の比較を行っているかどうかを確認するような質問も見受けられます。
隣接区との比較ができていないと、志望度が低い受験生と判断され、区面接で落とされてしまいます。
最悪の場合、採用漏れにもなりかねません。
そのようなことにならないよう、隣接区との比較をきちんと行うことが大切です。
下記のリンクから、品川区の隣接区についても情報収集を行っておきましょう。