【港区】区面接対策(2024年度受験者向け)

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港区の基本構想・区の課題・求める人材・面接カードの内容等についてまとめました。
特ゼミ厳選の関連ニュースは随時更新していきます。
区面接までに必ず確認しておきましょう!

(区ホームページ、特別区職員ハンドブック、合格者からの情報等を元に最新情報を掲載しています。)

基本情報

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基本として覚えておくべき情報を掲載しています。
「全部覚えられない…」という人は、大まかな数値や順位だけでも覚えておきましょう。

順位は、23区中の順位を示しています。
各データの算出方法等については、表下の※をご確認ください。

●面積 20.37k㎡ 12位
●世帯数 ※1 153,508世帯 17位
●人口 ※1 267,250人 17位
・うち高齢人口 ※1 45,415人 18位
・高齢人口率 ※1 17.0% 21位
・うち外国人人口 ※1 21,863人 12位
・外国人人口率 ※1 8.2% 5位
・昼間人口 ※2 1,181,809人 1位
・夜間人口 ※2 260,486人 17位
・昼夜間人口比率(倍率) ※3 4.54倍 3位
●予算 ※4 2,122億円 14位
●職員数 約2,368人 14位

※1 令和6年4月1日時点の数値です。
※2 令和2年(最新)の国勢調査の調査結果より引用しています。
※3 特別区協議会の算出方法に基づいて計算し、小数点第三位を四捨五入しています。
※4 令和6年度の当初予算です。一般会計と特別会計をすべて含めた全会計です。億より下の位は切り捨てています。

基本構想

基本構想の理念

①人間性を尊重します

港区に住む人をはじめ、働く人、学ぶ人など誰もが人として尊ばれ、かつ平等に生活できるようつとめます。
また、性や国籍の違いをこえて、基本的人権が守られる地域社会をつくります。

②自立した地方自治をめざします

地方主権の時代にふさわしい、自主自立した自治体としての責任を果たします。
そのため、あらゆる区民との協働・共存をめざした新たなネットワーク社会を形成し、創造的な地方自治にとりくみます。

③都心区としての責任を果たします

高密度化された都心居住には、おのずと責任がともないます。
個の利益から共同の利益へ、地域・企業・行政がそれぞれの役割と責任に応じ貢献できる仕組みづくりにつとめます。
また、世界都心としての役割を担うとともに、港区を支える多くの地方とさまざまな問題を共有します。

港区の将来像

(1)港区ならではの特徴

港区は、先進国でいちばん大きな都市圏を持った東京の都心として、歴史的にも、また、都市活動においても、常に我が国の発展と歩みをともにしてきました。

港区には陸・海・空の数多くの交通網が通じています。
区内のほとんどの地域が地下鉄駅への10分歩行圏内であることに加え、新設される新幹線・品川駅によって、各地域が直接に全国と結ばれようとしています。
また、東京港は国際物流の要となっています。
そして羽田空港へはモノレールや鉄道等で結ばれ、成田空港にもつながります。
区内のどの地域からも、全世界へ簡単に飛び立てるのです。

このような港区の利点は、港区を他に類を見ないインターナショナルな地域として育てました。
60有余の大使館があるだけでなく、国際的にも屈指のビジネスセンターであるとともに、国際的に活躍する人びとのコスモポリタン・ホームタウンとなってきました。
港区は、いわば世界の最先端の動きに接している場所であり、しかも港区発の情報が世界に発信されてきました。

このような多様性にすぐれた都市環境を備えていることに加え、港区は、便利さ、快適さ、安全性、さらには行政サービスの水準の高さなどで常に人びとの住みたい地域でありつづけてきました。
それが、21世紀という新たな世紀の節目のなかで、ますます重要性を増してきました。

(2)21世紀の課題

21世紀になり、さまざまな課題が課せられています。
バブル経済の崩壊以来10年が経ち、経済活力の回復が依然として叫ばれています。
環境問題については、人類がいかに自然と共生し、また省資源・省エネルギー型の都市生活を送っていくことができるのかが問われています。
技術革新によって生み出されるさまざまな情報化のメリットが都市空間と生活や活動にどれだけ生かされるのか、期待と不安が交錯しています。
また、グローバリゼーションによって、人びとの交流にも国境がなくなってきました。

21世紀が20世紀と大きく異なるのはストックの活用にあると言われています。
成熟社会になると、人口成長が止まり、経済の勢いもなくなってきます。
今までのように、造っては壊すというスクラップ・アンド・ビルドという方式が有効でなくなり、今あるものをどう使うか、その工夫に活路を見出すことが必要となります。
さらに、成熟社会では、少子高齢化という新しい人口構成が、今までとは異なった社会の運営を求めはじめます。
子どもを育む機会と場の創出、高齢者・障害者などの社会参加を実現するノーマライゼーションなど、多様な人びとがそれぞれ主体性をもって行動する相互互恵の発想が不可欠な社会となります。

(3)港区の将来像の実現

港区の将来にとって、まず重要なことは、新しい社会に対応した新たなコミュニティをどのようにつくっていくかということです。
過去の急激な人口減少や少子高齢化を主要因として、既成のコミュニティは活力を失ってきました。
しかし、人口が回復してきているなかで、コミュニティの再生を進めるためには、在来の住民だけではなく、新たな住民、外国人などの新しい構成員を加えることも重要です。
多様な人びとがいきいきと暮らせる都市のルールをつくり、それを人びとのパートナーシップの下で実現することにより、魅力的で活力のある社会をつくることができます。
安全で安心、しかも緑や水辺環境の備わった住環境の下で、業務・商業、文化、そして居住がうまく調和した都心コミュニティを実現します。

さらに、さまざまな企業を地域の中で定着させ、しかも活力を生み出す原動力とするためには、産業行政や都市計画行政の連動が重要です。
また、商店街の再生を積極的に支援します。

また、環境問題解決の港区モデルを現実のものとしなければなりません。
ウォーターフロントに代表される水辺の再開発・整備や、できるだけ自動車に依存しない、環境に配慮したまちづくりを進めます。

そして、港区がこれからも魅力ある都心区でありつづけるために、子どもや高齢者・障害者への配慮、福祉や保健・医療の充実した社会を実現します。
その際、心豊かで健康な社会を築くためには、予防だけでなく、積極的に健康を増進させるためのサービスを推進します。
また、生涯学習、あるいは文化資源の活用こそが人びとの生活を豊かにし、人材育成にもつながることを忘れてはいけません。
さらには、観光産業を含めたエンターテインメント機能の拡充とともに、港区に散在する歴史的・文化的資源を生かすことによって、これからの地域の活性化を現実のものとします。

21世紀の港区は、まちづくり、産業振興、環境共生、福祉・健康、そして子どもから高齢者・障害者のケアまで、すべてがグローバル・スタンダードのやすらぎある都心コミュニティ「MINATO」ブランドを全地球に発信するのです。

※港区HPより引用

主要課題

①「新たな時代」に対応した区政運営への転換

②あらゆる危機から区民の命を守る「強靭な都市」の実現

③まちの発展と環境負荷の低減を両立する「持続可能な都市」の構築

④多様な人が共に支え合いながら暮らす「地域共生社会」の実現

⑤「人口増加」に伴い拡大する行政需要への的確な対応

⑥地域の力を結集して課題を解決する「参画と協働」の推進

⑦東京2020大会の成功と「レガシーの継承」

※特別区職員ハンドブックより引用

将来展望

新型コロナウイルス感染症に伴う社会変容の流れの中で、人と人とのつながりは、オンラインという新しい形で広がっていくことが考えられます。

行政サービスのオンライン化を契機に、これまで築いてきた区民や企業、全国各地域との連携の力をはじめ、各世代、各分野の衆知を集め、より参加しやすく、透明性の高い区政の実現に向けて取り組みます。

※特別区職員ハンドブックより引用

求める人材

(1)区民とともに、港区の魅力を育む職員

まちが変わり続けていく中、行政需要も変化し続けます。
港区の魅力をさらに磨き続けるためには、区民の声を聴き迅速かつ的確に対応するとともに、区民や多様な団体等との協働を進め、課題を解決していくことが必要です。

(2)自ら考え、挑戦する職員

区は、国家戦略特別区域の指定や再開発事業により進化を続けるとともに、区内人口は増加傾向にあり財源の安定が見込まれていますが、これからは、ポテンシャルが高く進化し続けるまちをさらに発展させていくために、区民や企業が住み、活動し続けたい、また、観光客が訪れたいと思う魅力を創造し、磨き続けることが必要です。

(3)成長し続けるプロフェッショナルな職員

社会経済状況の変化などに対応するためには、世の中の動きに常に関心を持ちながら、区民ニーズを捉え自らの職務に反映していかなければなりません。
職員には、法令改正や制度変更に確実に対応するため常に最新の職務知識を習得し、適正な処理を行うことが求められます。
また、区はこれまでのシティハイツ竹芝エレベーター事故や東日本大震災等への対応経験を活かし、区民の生命と財産を守る安全・安心のまちづくりを推進してきました。
これからも、安全・安心のまちづくりを強化するために、過去の教訓を踏まえた上で、より高い危機管理意識を醸成します。

(4)チーム一丸となって、区民のために頑張る職員

総合支所中心の区政運営により「参画と協働」を推進し、地域の課題を迅速に解決してきました。
区民の期待により一層応えていくために、総合支所間や支援部、区民とのさらなる連携の強化が必要です。
区民福祉向上という共通目標に向かって、チーム一丸となって協力し合いながら、様々な課題解決に取り組みます。

面接カード内容

※年度によって変わる可能性がありますのでご注意ください
・氏名
・生年月日
・学歴(学校名、学部学科名、在学期間)
・自己PR 5行
・港区職員を志望する動機または理由 5行
・関心のある分野、興味のある仕事(できるだけ具体的に) 6行
・人事委員会であなたが希望した区(①〇区、②×区、③△区)
・他の地方公共団体及び国などの採用試験の受験状況
※ある場合のみ記入してください。
・在学中及び卒業後の職歴(アルバイト等を含む)について
・趣味
・好きなスポーツ(□自分でやる□見るだけ)
・親しい友人の人数
・健康状態は
□大きな病気にかかったことがある(□療養中□治癒)
□大きな病気にかかったことがない
・学生生活で学んだこと 6行
・学生時代(中学生以降)のクラブ・サークル活動について 4行

最頻出質問と模範解答集

港区の区面接は、最終合格後に提出することになる面接カードの内容に沿う形で質問が行われます。
カードの内容が一人ひとり異なる以上、ベストな解答も人によって異なるはず。
そのため、「万人に当てはまる解答」は存在しません。

しかし、一方で「港区に内定した人がどんな解答をしたのか知りたい」「参考になるような見本が欲しい…」という受験生も少なくないでしょう。

そんな受験生の声に応えるため、最頻出の質問に絞ったうえで、内定者の解答を模範として示すことにしました
また、それだけでなく、解答にあたっての「ワンポイントアドバイス」を全ての質問について掲載
これを参考にすることで、あなたの面接力は圧倒的に高まるでしょう。

関連ニュース【随時更新】

特ゼミ厳選の港区に関するニュース(取組・政策)を随時更新しています。
論文や面接のネタとして使えるものを載せているので、ひと通り目を通しておきましょう。

※一定期間後に掲載元のリンクが切れる場合があるため、早めに内容を確認することをオススメします

「脱・お役所言葉」の推進

①港区は、区民への情報発信において「脱・お役所言葉」を進めています。
②一橋大学の研究チームと協定を結び、連携して「分かりやすく、受け入れやすい」表現を目指しています。
③外国人住民向けには、「やさしい日本語」での広報も積極的に推進しています。

実践!やさしい日本語による公文書より引用

複合施設「札の辻スクエア」の開設

①港区は、複合施設「札の辻スクエア」を開設しました。
②この施設では産業振興センターや図書館などの機能を集約し、さらに民間事業者による飲食サービスなども提供されています。
③また、試作品の製作に利用できる「ビジネスサポートファクトリー」も導入されています。

札の辻スクエアより引用

みなと母子手帳アプリ

①予防接種のスケジュール管理や母子手帳の記録データを保管できるAIアプリ。
②子育てひろば「あっぴぃ」で提供される、乳幼児一時預かりの空き状況の確認と利用予約も、このアプリから行うことが可能です。
③さらに、スマートフォンなどを使用して保育園入園の申込みができ、保護者の負担を大幅に軽減しています。

みなと母子手帳アプリについてより引用

不妊・不育相談ダイヤル

①港区は不妊・不育相談ダイヤルを開設しています。
②不妊治療の保険適用が始まったことを受けて、治療に関する不安や相談が増加し多様化することを想定した対応です。
③不妊・不育経験のあるカウンセラーが、親身に相談に乗ってくれます。

港区不妊・不育相談ダイヤルより引用

AIによる納税案内電話

①港区は、納税の呼びかけにAIを用いた自動システムを活用しています。
②このシステムは、住民税の未納者に自動で電話をかけ、納税を呼びかける案内を行います。
③この取組により、職員の業務負担の軽減と業務の効率化が実現されています。

AI(人工知能)による納税案内電話より引用

バリアフリー推進と障害者の就労機会創出

①港区は電子版障がい者手帳アプリを開発し、情報配信や短期入所施設予約機能を提供して利便性を向上させています。
②ロボットを使った遠隔就労支援の実証実験も行うなど、障害者支援に力を入れています。
③また、超短時間の仕事なども紹介する事で、これまで就労に結びつかなかった障害者に対して新たな就労機会を提供しています。

プレスリリースより引用

※各区ごとの最新の取組・政策は下記の記事でご覧いただけます。

隣接区との比較は必須

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区面接では、港区以外のことも聞かれます。
特によく聞かれるのが「隣接区との比較」ですね。
地域特性が似通っている隣接区について、「ウチの区とどういうところが似ていると思いますか?」などの質問がよく聞かれます。

それ以外にも、「一番大きな違いはどんなところが挙げられますか?」など、しっかりと各区の比較を行っているかどうかを確認するような質問も見受けられます。
隣接区との比較ができていないと、志望度が低い受験生と判断され、区面接で落とされてしまいます。

最悪の場合、採用漏れにもなりかねません。
そのようなことにならないよう、隣接区との比較をきちんと行うことが大切です。
下記のリンクから、港区の隣接区についても情報収集を行っておきましょう。

千代田区

中央区

新宿区

品川区

目黒区

渋谷区