渋谷区の基本構想・区の課題・求める人材・面接カードの内容等についてまとめました。
特ゼミ厳選の関連ニュースは随時更新していきます。
区面接までに必ず確認しておきましょう!
(区ホームページ、特別区職員ハンドブック、合格者からの情報等を元に最新情報を掲載しています。)
基本情報
基本として覚えておくべき情報を掲載しています。
「全部覚えられない…」という人は、大まかな数値や順位だけでも覚えておきましょう。
順位は、23区中の順位を示しています。
各データの算出方法等については、表下の※をご確認ください。
●面積 | 15.11k㎡ | 15位 |
●世帯数 ※1 | 143,411世帯 | 18位 |
●人口 ※1 | 231,499人 | 19位 |
・うち高齢人口 ※1 | 43,135人 | 21位 |
・高齢人口率 ※1 | 18.6% | 20位 |
・うち外国人人口 ※1 | 12,291人 | 20位 |
・外国人人口率 ※1 | 5.3% | 17位 |
・昼間人口 ※2 | 633,452人 | 8位 |
・夜間人口 ※2 | 243,883人 | 18位 |
・昼夜間人口比率(倍率) ※3 | 2.60倍 | 4位 |
●予算 ※4 | 1,735億円 | 18位 |
●職員数 | 約2,040人 | 17位 |
※1 令和6年4月1日時点の数値です。
※2 令和2年(最新)の国勢調査の調査結果より引用しています。
※3 特別区協議会の算出方法に基づいて計算し、小数点第三位を四捨五入しています。
※4 令和6年度の当初予算です。一般会計と特別会計をすべて含めた全会計です。億より下の位は切り捨てています。
基本構想
基本構想のもとになる価値観
(1)渋谷区はどこへ向かうのか
渋谷区が目指すのは、規模こそ異なるものの、ロンドン、パリ、ニューヨークなどと並び称されるような『成熟した国際都市』です。
ここでいう成熟とは、高度な国際競争力と強烈な地域性とを兼ね備えてゆくこと。
そして、区民自身が誇りをもってそこで暮らせること。
これらはすべて、世界から注目され愛される街の条件だと考えます。
(2)渋谷区はどうやって向かうのか
成熟した国際都市へと進化してゆくために、渋谷区は「ダイバーシティとインクルージョン」という考え方を大切にします。
この地上に暮らす人々のあらゆる多様性(ダイバーシティ)を受け入れるだけにとどまらず、その多様性をエネルギーへと変えてゆくこと(インクルージョン)。
人種、性別、年齢、障害を超えて、渋谷区に集まるすべての人の力を、まちづくりの原動力にすること。
つまり「街の主役は人」だというのが、この考え方の本質なのです。
(3)渋谷区には何が必要か
どんなに技術が進歩しようとも、つながりを求める人の心と、お互いに支えあうことの必要性は普遍なものと考えます。
誰もが誰かと助け合える。
そうした「共助」の人間関係を不可欠なものと考えます。
また、渋谷区にかかわる人々の人生の豊かさを、永続的に続いてゆくものにしたい。
そのため、全編において「サステナビリティ」の視点を大切にします。
区政運営の基本姿勢
■ 「基礎体力」がしっかりした自治体であること。
各施策を実現するための大前提として、安定した財政基盤を確保し、持続可能な行財政運営の構築を行います。
■ 区民や多様な人々と力を合わせること。
この街を支えているのは区民一人ひとりの力です。
区民が主体的に区政に関与できること、さらには区民以外の多様な人々や民間企業、NPOなどとも積極的に連携し、ともに街の課題に取り組むことで、より多くの声が反映されるまちづくりを進めていきます。
■ すばやく動ける集団であること。
時代の変化とともに変わり続けていく多様なニーズ。
それらに的確にこたえていくために、柔軟さと機動性を兼ね備えた組織をつくっていきます。
■ 既成概念にとらわれない職場であること。
より創造的な職場環境をつくるために、国際的視座からも、仕事のありかたを見直していきます。
最先端技術を積極的に活用したり、既成概念にとらわれないワークスタイルや、オフィスデザインを導入することも視野に入れていきます。
※渋谷区HPより引用
主要課題
(1)区民が誇れる「成熟した国際都市」
スクランブル交差点に代表される渋谷駅周辺の賑わいや、渋谷が生み出す文化やムーブメントは常に強烈なインパクトを与え続けてきました。
渋谷区は国際都市として「ダイバーシティ&インクルージョン」の考え方を大切にし、人種、性別、年齢、障害の有無を問わずこの街に暮らし、働き、訪れるすべての人々にとって、誇りを感じられる魅力あふれる街であり続けることが必要です。
(2)つながり、支え合う共生の街
この街に暮らすすべての人々が、住み慣れた地域でいつまでも自分らしく生きていくためには、子どもから大人まであらゆる世代が支え合い、助け合える地域社会の形成が必要です。
こうした多世代が交流する共生社会の実現のためには、人と人とのつながりや共助の心を育むとともに、家庭や地域、学校等の地域コミュニティを構成するあらゆる立場の関係者間の連携を深め、ときには民間企業やNPOなどとも協働してまちづくりを進めていくことが必要です。
(3)未来につながる持続可能な都市
誰もが安心して住み続けられるために、区民の生活環境の持続的な維持・向上に努めるとともに、日々の暮らしが自然に健康とつながるようなまちづくりが大切です。
また、経済の持続可能な発展のためには、地域の企業や商店等の発展とともに、新たなビジネスを立ち上げやすい環境の整備も必要です。
そして、この街で子どもを産みたい、育てたいと思えるような安心と信頼を築くことが、未来につながる持続可能な社会の実現には不可欠です。
(4)特別区全国連携プロジェクトと他自治体との連携
特別区長会が立ち上げた特別区全国連携プロジェクトの一環として、渋谷区では令和2(2020)年4月1日からの3か年で、京都府山城地域の12市町村と連携して「和文化×多文化 関係人口創出プロジェクト」を実施しています。
一過性ではない深い交流を展開することを目指し、お互いの魅力を高める施策の検討を重ねています。
※特別区職員ハンドブックより引用
将来展望
区民一人ひとりのあらゆる個性(ちがい)を尊重し、誰もがその能力(ちから)を最大限発揮できることにより、すべての区民が真のしあわせを実感できる暮らしの実現につなげていきます。
そして、住む人、働く人、学ぶ人、活動する人など、渋谷区にかかわるあらゆる人々の多様なちからを原動力とし、それぞれの人生を謳歌できるまちづくりを進めていきます。
一人ひとりの人生のドラマが街をいっそう活性化させていくとともに、その魅力を世界に向けて発信し続けていくことで、区民が誇れる世界を惹きつける魅力的な都市「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」の実現を目指します。
※特別区職員ハンドブックより引用
求める人材
あるべき人財像
渋谷区に住む人・集う人の笑顔のために邁進する職員
渋谷区は、基本構想の描く未来像「ちがいをちからに変える街。渋谷区」の実現に向けて、あるべき人財像を「渋谷区に住む人・集う人の笑顔のために邁進する職員」と定めます。
あらゆる職場、職種、職層の日々の職務の先には、区民や区に関係する人が存在しています。
職員一人ひとりが、その存在を常に意識し、満足度をより向上させ、渋谷区に笑顔が溢れるよう主体的に考え行動し、粘り強く職務に取り組み、やりとげなければなりません。
ICTやAIの進化により、業務生産性が上がり、生み出された時間を、人でなくてはできないこと、人だからこそできることに活用します。
職員は地域や現場に出かけ、街を知り、人を知ります。高度な感性で課題を発見し、理想や未来を描きながら、解決策をとことん考えます。
行政だけでは解決が難しい課題は、多様なちからと連携し、そのちからを活かしながら、最後まで責任を持ってやりとげます。
さらに新しいものを生み出し、渋谷区に住む人・集う人の笑顔のために邁進しましょう。
あるべき人財像の 5つの行動
街や人を深く知る
職員の職務は区民福祉の向上、区民満足度の向上です。
的確な政策立案、施策実施のためには、とにかく地域や現場に出て、街の課題や人々の思い・ニーズを深く知ることが必要です。
人々にとっての理想、未来を描く
渋谷区は、誰にとっても魅力的な街として進化を続けます。
職員は、区民や区にかかわる人々の人生の豊かさが永続的に続くように、理想や未来を描き、課題やニーズに対する最適な解決策を創出することが必要です。
どうしたらできるかを知恵を出し合って考える
描いた理想・未来の実現や課題等を解決するためには、できない理由を考えるのではなく、前例や慣習にとらわれず、どのようにすればできるかを、周囲と知恵を出し合いながら、とことん考えることが必要です。
産官学民と連携し、多様なちからを活かす
社会の変化やニーズの多様化により、行政単独では、理想・未来の実現や課題等の解決が難しいことも増えてきています。
状況に応じて、産官学民と連携し、多様なちからを活かしていくことも必要です。
自分ごとと捉えてやりとげる
理想・未来の実現や課題等の解決に向けては、何事も、自分ごとと捉えて意欲的に責任を持ってやりとげることが必要です。
※渋谷区HPより引用
面接カード内容
・住所等
・職歴等(アルバイト含む)学校を卒業後職歴のある人は自営業、アルバイト等も含めて記入してください。在学中の人はこれまでのアルバイト歴を記入して下さい。
・自己PR
・公務員志望の動機
・就職活動状況
・渋谷区職員として取り組んでみたいこと
・これまでに力を入れて取り組んだこと(成果・目標に至るまでの経緯について、具体的に記入してください)
・チームでの経験と役割、貢献したこと(8の事例(これまでに力を入れて取り組んだこと)を除く)
最頻出質問と模範解答集
渋谷区の区面接は、最終合格後に提出することになる面接カードの内容に沿う形で質問が行われます。
カードの内容が一人ひとり異なる以上、ベストな解答も人によって異なるはず。
そのため、「万人に当てはまる解答」は存在しません。
しかし、一方で「渋谷区に内定した人がどんな解答をしたのか知りたい」「参考になるような見本が欲しい…」という受験生も少なくないでしょう。
そんな受験生の声に応えるため、最頻出の質問に絞ったうえで、内定者の解答を模範として示すことにしました。
また、それだけでなく、解答にあたっての「ワンポイントアドバイス」を全ての質問について掲載。
これを参考にすることで、あなたの面接力は圧倒的に高まるでしょう。
関連ニュース【随時更新】
特ゼミ厳選の渋谷区に関するニュース(取組・政策)を随時更新しています。
論文や面接のネタとして使えるものを載せているので、ひと通り目を通しておきましょう。
※一定期間後に掲載元のリンクが切れる場合があるため、早めに内容を確認することをオススメします※
ハッピーマザー出産助成金
①ハッピーマザー出産助成金は、渋谷区が出産時の経済的負担を軽減するために、1人の出産につき10万円を限度に支給する制度です。
②渋谷区LINE公式アカウントから受給申請ができ、セブン銀行ATMで助成金を受け取れるようになる実証実験を行っています。
③LINEを使った出産助成金の申請は国内初の試みです。報道発表より引用
帰宅困難者の誘導にドローン活用
①渋谷区は、帰宅困難者対策へドローンを活用していく方針です。
②帰宅困難者の状況把握や、避難誘導での利用が検討されています。
③実際にドローンを用いた訓練も行っていく予定です。ニュースリリースより引用
高齢者デジタルデバイド解消事業
①渋谷区は、高齢者にスマートフォンを貸与し、デジタルサービスを活用できるよう支援し、生活の質の向上を目指しています。
②従来は高齢者のデジタルスキル不足が行政デジタル化の壁とされ、サービスの継続が主流でした。
③しかし、渋谷区は積極的にデジタルデバイスを高齢者に触れさせ、デジタルデバイドの解消を目指す逆のアプローチを取り入れています。高齢者デジタルデバイド解消事業より引用
スマートシティ推進
①渋谷区では、所管ごとに分散されたデータを集約し、シティダッシュボードを構築して新たな課題の発見や事業最適化を推進しています。
②データ収集を進め、区の現状を把握・分析することが重視されています。
③さらに産官学民の連携を推進し、情報共有の迅速化や多角的な視点を活かす環境整備を目指しています。渋谷区スマートシティ推進基本方針より引用
渋谷区子育てネウボラ
①ネウボラとは、妊娠期から就学期まで一貫して子育てをサポートする仕組みの事を言います。
②これまでの縦割りでの子育て支援から脱却し、一気通貫で子育て世帯を支援する事を目的としています。
③発祥国はフィンランドですが、渋谷区は早期に大規模な子育てネウボラを実行している事で非常に有名です。渋谷区子育てネウボラより引用
23区トップのDX推進
①渋谷区は東京都23区の中で最もDXが進んでいる自治体です。
②平成31年の庁舎移転に伴い、ICT基盤が刷新され、ペーパーレス化やテレワークの実現など先進的なDXが実施されました。
③さらに、他の区と比べてICT関連に予算を大きく投資し、全国トップクラスのICT環境を維持しています。日経クロステックより引用
※各区ごとの最新の取組・政策は下記の記事でご覧いただけます。
隣接区との比較は必須
区面接では、渋谷区以外のことも聞かれます。
特によく聞かれるのが「隣接区との比較」ですね。
地域特性が似通っている隣接区について、「ウチの区とどういうところが似ていると思いますか?」などの質問がよく聞かれます。
それ以外にも、「一番大きな違いはどんなところが挙げられますか?」など、しっかりと各区の比較を行っているかどうかを確認するような質問も見受けられます。
隣接区との比較ができていないと、志望度が低い受験生と判断され、区面接で落とされてしまいます。
最悪の場合、採用漏れにもなりかねません。
そのようなことにならないよう、隣接区との比較をきちんと行うことが大切です。
下記のリンクから、渋谷区の隣接区についても情報収集を行っておきましょう。